【2025年の住宅展示場集客戦略】来場者減少の原因と回復の鍵

2025年の住宅展示場運営において、大きな集客チャンスであるゴールデンウィークが終了しました。各総合住宅展示場様、住宅会社様におかれましては、来場・入館状況はいかがでしたでしょうか。
かつては、ゴールデンウィークで多くの来場者を集め、獲得した名簿を整理したうえで、秋の成約ラッシュ(9〜10月)へとつなげる流れが一般的でした。しかし近年では、「例年ほどの来場が見込めなかった」という声を多く耳にします。
住宅展示場協議会の調査によれば、2018年度に全国で424万組を記録した来場者数は、2024年度には300万組まで減少しています。(住宅展示場協議会加盟展示場データ)コロナ禍の影響も大きいとはいえ、住宅展示場に対するユーザーの行動や意識が大きく変化していることは否定できません。
目次
来場者減少の背景①:モデルハウスへの意識変化とイベント依存の限界
近年、総合住宅展示場における来場者減少の大きな要因の一つに、ユーザーのモデルハウスに対する意識の変化が挙げられます。
かつては、キャラクターショーや体験イベントなどが集客の起点となり、「せっかくだからモデルハウスも見てみよう」という流れでの来場が多く見られました。しかし現在では、イベントそのものへの関心が薄れつつあり、仮にイベント目当てで展示場に足を運んだとしても、それがモデルハウスへの興味には直結しなくなっています。
つまり、「モデルハウスを見ること自体がひとつのイベント」として捉えられていた以前と異なり、現在では「イベントはイベント、モデルハウスは別物」という意識が強まり、「気軽に見に行ってはいけない場所」と感じる人が増えているのです。
モデルハウスの見学は、本来であれば「今の住宅ってこうなんだ」と驚きや発見を与え、「こんな家に住みたい」といった住まいづくりのモチベーションを高める貴重な体験です。しかし、そのような機会が失われている現状が、来場者数の減少に拍車をかけていると言えるでしょう。

来場者減少の背景②:個人情報ハードルと即時営業への警戒感
もう一つの来場者減少の大きな要因は、コロナ禍以降に定着した「アンケート記入の必須化」や「事前予約制」といった来場プロセスの変化です。これにより、将来的に住宅購入を検討している層が、気軽にモデルハウスを見学しづらくなってしまいました。
たとえば、「まだ子どもが小さいけれど、小学校入学までには家を建てたい」と考えている層にとって、事前にいろいろ見ておきたいというニーズは強いものの、「見学=すぐに営業される」という印象が敬遠され、結果として展示場自体を避けてしまう傾向が生まれています。
本来、モデルハウスは実際の住まいを体感しながら、比較・検討できる施設であり、総合住宅展示場の最大の魅力でもあります。しかし、現在のような見学ハードルの高さはそのメリットを活かしきれておらず、結果的にユーザーの離脱を招いています。
総合住宅展示場の本質的な価値は「複数の住宅会社を一度に見て、比べて、納得できる」ことにあります。ところが、今の運用方法ではこの価値が十分に伝わらず、それが来場者減少の一因となっているのです。

来場者減少を打開する!体感と比較で魅せる住宅展示場の再生法
来場者減少が続く中、総合住宅展示場が再び活気を取り戻すためには、その最大の魅力である「体感」と「比較」を活かした展示体験の再構築が不可欠です。
展示場を訪れることで、ユーザーは初めて知る住宅会社に出会い、実際のモデルハウスを見て・触れて・感じることで、住まいづくりへの理解と興味を深めていきます。「他の人が知らない、自分だけの知識」を得る体験は、ユーザーにとって大きな満足感を与え、それが住宅ブランドへの愛着=ファン化にもつながるのです。
「住まポ」で変わるモデルハウス見学体験:気軽に見て、しっかり伝わる
そんな時に活用したいのが、「住まポ」アプリです。ユーザーは、アプリを通じてモデルハウスのQRコードを読み込むだけで、手間なく見学をスタートできます。これにより見学のハードルが大きく下がり、複数のモデルハウスを気軽に見学することができるようになります。資料請求もアプリ内で完結でき、スマートに利用できます。
一方で住宅会社にとっては、アプリを通じて来場者への通知機能を活用できるため、キャンペーンの案内やイベントへの誘導、資料請求のフォローアップなどを効率的に行うことが可能です。これにより、無理のない形での名簿化が促進され、接触機会の最大化が図れます。
「住まポ」を使ったスマート見学は、住宅会社とユーザーの距離を自然に縮め、これまで拾いきれなかった潜在的なニーズを引き出す新しいスタイルの展示場運営を可能にします。
モデルハウス本来の価値を再発見し、多くのユーザーにその魅力を届けるために、今こそ「住まポ」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。