Z世代・X世代に聞く!家づくりの決め手と展示場のリアルな評価

近年の住宅購入検討者は、ネットやSNSなどを通じて多くの情報を収集しています。しかし、実際に「見て・体感して・納得する」ことは、家づくりにおいて欠かせないプロセスです。
総合住宅展示場は、多くの住宅会社を一度に比較・体感できる貴重な場であり、ユーザーが「自分にとっての正解」を見つけるための重要なスタート地点です。
本記事では、ユーザーデータの分析を交えながら、総合住宅展示場の役割と、住まポを活用した新たな顧客接点のつくり方をご紹介します。
目次
住宅購入の情報源はどこ?Z世代とX世代の違いから見る家づくりの傾向
住宅に関する情報は、今どきどこから得ているのでしょうか。 株式会社オープンハウスグループの調査によると、Z世代(1995〜2010年生まれ)とX世代(1964〜1980年生まれ)では、情報源の傾向に違いが見られました。
Z世代の情報源トップ4
1位:不動産会社等のポータルサイト(63.3%)
2位:親族・知人からのクチコミ(49.3%)
3位:一般メディア(40.3%)
4位:SNS(38.3%)
X世代の情報源トップ4
1位:不動産会社等のポータルサイト(75.3%)
2位:一般メディア(49.7%)
3位:親族・知人からのクチコミ(25.3%)
4位:SNS(20.3%)
どちらの世代でも、ポータルサイトなどインターネットを通じた情報収集が主流となっていることがわかります。ただし、注目すべきはZ世代の約半数が「親族や知人からのクチコミ」を重視している点です。すでに家を建てた人や住宅に詳しい身近な人を、信頼できる「リアルな情報源」として頼っている傾向があるといえるでしょう。

住宅購入で重視するのは?Z世代・X世代に見る「決め手」の違いとは
続いて、住宅購入に際して「何を重視するか」という視点でも、Z世代とX世代で違いが見られました。調査では、「実際に住宅を購入した層」と、これから購入を考えている「住宅購入意向者」の2つに分けて集計が行われています。
住宅購入者の重視ポイント(上位5位)
順位 | Z世代 | X世代 |
---|---|---|
1位 | 資金計画(407pt) | 資金計画(487pt) |
2位 | モデルハウス見学・内見(397pt) | モデルハウス見学・内見(387pt) |
3位 | ライフプランの計画(384pt) | 住宅ローン等の準備(372pt) |
4位 | 情報収集(Web/SNS等)(307pt) | ライフプランの計画(349pt) |
5位 | 住宅ローン等の情報(304pt) | 情報収集(Web/SNS等)(306pt) |
住宅購入意向者の重視ポイント(上位5位)
順位 | Z世代 | X世代 |
---|---|---|
1位 | 資金計画(434pt) | 資金計画(482pt) |
2位 | ライフプランの計画(413pt) | ライフプランの計画(405pt) |
3位 | 経験者への相談(336pt) | 情報収集(Web/SNS等)(372pt) |
4位 | 情報収集(Web/SNS等)(319pt) | モデルハウス見学・内見(343pt) |
5位 | モデルハウス見学・内見(318pt) | 住宅ローン等の準備(266pt) |
ここから見えてくるのは、実際の購入段階ではモデルハウスの見学・内見が重視されているのに対し、購入意向段階ではZ世代・X世代ともにその優先度が下がるという傾向です。
これは、モデルハウスが「情報収集の場」ではなく、「確認・納得の場」になっていることを示しているともいえるでしょう。
モデルハウスは「確認」の場?体感が住宅購入の決め手になる理由とは
住宅を実際に購入した人が重視する項目として、Z世代・X世代ともに「モデルハウス見学・内見」が2位にランクインしています。これは、購入の直前にモデルハウスを訪れ、建物を体感して納得した、あるいは設備や仕様を決定する重要な判断材料として活用されたことを示していると考えられます。
一方で、購入意向者にとってのモデルハウス見学・内見は、Z世代で5位、X世代で4位と、相対的に重視されていない傾向があります。これは、モデルハウスが「情報収集の場」ではなく、「最終確認の場」として認識されている可能性があります。

さらに、インターネット上では「住宅展示場に行ってはいけない」といった主張の動画も目にするようになりました。多くは、展示場に出展していない住宅会社や紹介ビジネスを行っている業者が、自社への集客を優先する意図で発信しているものでしょう。「展示場に行くと営業されてカモにされる」などと不安をあおり、まずは自分たちの無料相談を受けてほしい、という流れを作ろうとしているのが見て取れます。
しかし、住宅購入において最も大切なのは、ユーザー自身が「比較・体感・納得」して進めることです。複数の住宅会社を見比べ、自分の基準で良し悪しを判断することが、本当に満足できる家づくりにつながります。ネットの情報だけに頼って、最終確認としてモデルハウスを訪れるだけでは、そもそも比較対象が狭まり、理想の住まいに出会えない可能性もあります。
住まポで変わるモデルハウス体験|体感・比較・接点を最大化する新しい仕組み
総合住宅展示場の最大の魅力は、複数の住宅会社のモデルハウスを一度に体感・比較できることです。建物のデザイン、設備、営業担当者の対応など、カタログやネットでは得られないリアルな情報に直接触れることができます。まさに、家づくりの第一歩として理想的な場所です。
大切なのは、ネットやSNSで情報収集する前に、まず「自分の感覚で家を感じる」こと。自分にとっての正解を見つけるには、他人のレビューや動画だけでは不十分で、「住まいは自分の目と体で確かめる」ことが不可欠です。
そして、そんな住宅展示場への第一歩をサポートするのが、「住まポ」です。
ユーザーはアプリでモデルハウスのQRコードを読み込むだけで、情報取得や資料請求が簡単に行えます。来場のハードルがぐっと下がり、気軽に複数のモデルハウスを回ることができるため、ユーザーの体感と比較の精度が高まります。
住宅会社にとっても、アプリからの通知機能で来場後のフォローができ、キャンペーンや資料請求、イベントへの誘導によってリードの名簿化や成約率の向上が期待できます。住まポを活用することで、ユーザーと住宅会社の自然な接点が生まれ、従来以上に幅広いニーズを拾い出すことが可能になります。
モデルハウスが本来持っている「体感・比較・納得の場」としての価値を再び高めるために。ぜひ今こそ、住まポによるスマート見学を導入し、次世代のユーザーとより良い接点をつくっていきましょう。