SNS・動画時代にモデルハウス来場を生む最新デジタル集客戦略

住まいづくりに関する情報取得の方法は、この10年で大きく変化しています。
10年前は、住宅情報誌や新聞広告、折込チラシといった紙媒体が主流で、住宅購入検討者の60〜70%が紙媒体から情報を得ていました。一方、インターネットの利用率は約50%、SNSに至っては10%未満にとどまっていました。
しかし最新の調査では、インターネットを利用した情報収集率は約90%、SNS利用率は約70%にまで拡大し、紙媒体の利用率は20%以下へと大きく低下しています。現在の住宅検討者は、インターネット上の動画や配信者の体験談など、リアルさを感じられる情報に強い関心を寄せていることが分かります。
つまり、住まいづくりの情報提供は、紙という平面的な情報から、動画を通じた疑似体験型の情報へと大きくシフトしているのです。
こうした背景を踏まえ、これからの住まいづくりにおいて、どのような情報発信が求められるのかを考えていきましょう。
以下では、インターネットやSNSから「体感できるモデルハウス」への来場につなげるために、現在もっとも効果的とされる施策を、「住宅業界の最新動向 × デジタル集客」という視点で整理しています。いずれも、実際に成果が出ている取り組みを中心にまとめたものです。
目次
「体感価値」をオンラインでも伝えるショート動画戦略
住宅の魅力は、文章や数値だけでは伝わりにくく、「体感」してこそ理解されるものです。
その体感とオンラインのギャップを埋める手段として、ショート動画は非常に有効です。
効果的な動画例
- 暖房なしで室温20℃をキープする実験
- 断熱性能の高さを一目で理解できる
- 窓の結露比較実験
- 従来住宅と高断熱住宅の違いを視覚的に訴求
- 1分間ルームツアー動画
- 長尺動画よりもSNSとの相性が良く、視聴完了率が高い
- 来場者のリアルな声インタビュー
- 実体験に基づくコメントが信頼感を高める

ポイント
ショート動画によって、「オンラインで興味を持つ → 実際に体感して確かめたくなる」という来場動機を自然に生み出すことができます。
来場予約につながる「体験型」LP(ランディングページ)の整備
SNS → LP(魅力を整理) → 来場予約という導線を設計することで、来場予約のコンバージョン率向上が期待できます。
LPに入れるべき要素
- 温度・空気質・静音性など
- 数値だけでなく、「五感で理解できるポイント」を分かりやすく解説
- 断熱性能の可視化
- グラフや実験動画を用いて、性能差を直感的に伝える
- 来場して初めて分かる比較体験
- 例:無断熱の部屋と高断熱の部屋を実際に体感できる展示
- 予約特典の設計
- Amazonギフト券などの金銭的特典よりも、「家づくり勉強会」など学びにつながる特典の方が、質の高い見込み客を集めやすい

ポイント
LP上で体験価値を整理することで、「なんとなく興味」から「予約して確かめたい」という意思決定を後押しできる。
SNS広告は「性能体験」に振り切る
住宅広告は「デザイン性」で訴求されることが多いものの、実際に来場率が高いのは「性能を体感できる切り口」です。
効果的な広告コピー例
- 「暖房1台で、家中ぽかぽかの住まいを体感しませんか?」
- 「窓の結露ゼロを実際に体験できます」
- 「寝室との温度差が3℃以内の家、体感できます」
ポイント
デザイン訴求:幅広い層にリーチできる一方で、来場意欲は高まりにくい
性能体験訴求:体感したいという明確な目的を持つ層に届くため、来場予約率が高い
Googleビジネスプロフィール(MEO)最適化
モデルハウス来場の入口として、「検索 → 地図 → 口コミ」 の流れは非常に強力です。特に来場前に口コミを確認するユーザーは多く、MEO対策は集客の安定化に直結します。
主な対策
- モデルハウスの写真・動画を定期的に投稿
- 週1回以上の更新で、情報の鮮度と露出を維持
- 体験価値を伝えるキーワードを説明文に反映
- 例:「断熱体験ができるモデルハウス」など
- 来場後の口コミ依頼を仕組み化
- 星の数よりも、「室温」「空気感」「静かさ」など温熱環境の感想を書いてもらう方が来場動機につながりやすい

ポイント
口コミ数が多く、内容が具体的なモデルハウスほど、検索・地図経由での来場数が安定しやすくなります。
Instagram・YouTubeの「比較コンテンツ」で来場意欲を高める
実験系・比較系のコンテンツは、住宅性能の違いが一目で分かるため、InstagramやYouTubeで特に反応が良い傾向があります。
効果的なコンテンツ例
- 「外気温5℃でも、なぜ室内は20℃をキープできるのか?」
- 「樹脂窓とアルミ窓、冬の朝の室温差を比較」
- 「高気密住宅と一般住宅、暖房費はいくら違う?」
ポイント
数値や理論を並べるだけでなく、「実際に体感してみたい」と思わせる理由を、視覚的に伝えることが重要です。比較コンテンツは、来場前の理解を深めると同時に、体感への期待値を高めます。
LINE公式アカウントを「来場後フォロー」に活用
SNSで興味喚起 → LP → 来場 → LINE登録 → 商談という導線を設計することで、来場後の離脱を防ぎ、成約率の向上が期待できます。
LINEで配信すべきコンテンツ
- モデルハウスで説明した内容の補足資料
- 来場時の理解を定着させ、検討を深める
- 補助金・制度の最新情報
- タイミングが重要な情報を適切に届けられる
- 断熱・耐震に関する豆知識
- 継続的な情報提供で信頼関係を構築
- 家づくりイベントの案内
- 押し売りにならない範囲で、接点を自然に維持

ポイント
LINEは売り込みの場ではなく、来場後の「温度感」を保ち続けるためのフォロー施策として最適です。
モデルハウスの「体験価値」を強化する
SNSで抱いた期待と、実際の来場体験とのギャップが大きいほど、来場満足度は高まり、結果として成約率の向上につながります。
来場者の反応が良い体験コンテンツ例
- 断熱性能を体感できる実験
- 氷やサーモグラフィーを使い、温度差を視覚化
- 無暖房体験
- 外気の寒さと比較することで、室内環境の快適さを実感
- 窓の比較コーナー
- アルミ・樹脂・トリプルガラスの性能差を体感
- 換気性能の可視化
- CO₂モニターを用いて、空気環境の違いを数値で確認

ポイント
来場者が求めているのは、「すごい」ではなく「知らなかったことが分かった」という納得感のある体験です。学びを伴う体験は、記憶に残りやすく、商談への前向きな姿勢を引き出します。
モデルハウス来場を増やすための最重要ポイント
モデルハウス集客で最も重要なのは、SNSで「最新住宅性能のすごさを知る」 → 実際にモデルハウスで「体感して確信する」という一貫した流れをつくることです。
オンライン上で興味や理解を深めたうえで来場してもらうことで、体感時の納得感が高まり、来場満足度や成約率の向上につながります。
そのために、住まポでは「スマート見学」を推進しています。
気軽に、無理なく見学できる「住まポ」は、これから住まいづくりを考え始めるユーザーにとって、住まいづくりの入り口として利用しやすい最適なツールといえるでしょう。
