30代の家づくりに刺さる営業台本|ボリュームゾーンを攻略する接客術

30代の家づくりに刺さる営業台本|ボリュームゾーンを攻略する接客術

家づくりを検討するきっかけは、結婚や出産、子どもの入進学などライフイベントと深く結びついています。そのため、住宅購入のボリュームゾーンとなるのは30代です。しかし、今の30代には独自の購買行動と価値観があり、それを理解しないまま従来型の営業を行うと、かえって敬遠されてしまいかねません。まずは、ターゲットとなる30代の特性を整理することから始めましょう。

30代施主の特徴①|来場前にすでに7〜8割は自分で調べている

今の30代の意思決定の流れは、ひと昔前とは大きく変わっています。以前は「営業を受ける → 提案を聞く → 納得する → 決断する」という流れが一般的でしたが、現在は「自分で調べる → 比較する → 不安を解消する → 決断する」というプロセスが主流です。

情報があふれる現代では、モデルハウスへ足を運ぶ前にSNSやYouTubeなどで情報収集を済ませており、住宅会社の良し悪しについてもある程度の仮説を持って来場します。こうしたお客様にとって、営業担当者は「答えを教えてくれる人」ではなく、「答え合わせをしてくれる人」なのです。一から説明されるのは面倒に感じられるだけで、自分が立てた仮説を確認することのほうが重要視されます。

そのため接客では、上から教えるような姿勢ではなく、「すでにいろいろとご覧になっていると思いますので、その内容を一緒に確認できればと思います」といった、寄り添う言い回しが効果的です。

SNSやYouTubeなどで情報収集

30代施主の特徴②|2〜5社を比較して納得したい心理

30代のお客様は「自分で選んだ」という実感を強く求めるため、2〜5社程度の住宅会社を比較するのは当たり前という感覚を持っています。ここで他社批判を行うのは逆効果で、信頼を一気に失う原因になります。

むしろ、比較されることを前提に整理してあげる姿勢が信頼につながります。たとえば「多くの会社をご覧になったうえでお決めになるほうが納得度は高いですよ。そのなかで、どこを比較ポイントにするかだけ整理しておかれるといいですね」というアドバイス的な伝え方をすることで、「この会社は比較されても揺るがない」という印象を与えられ、結果として選ばれる確率が高まります。

30代施主の特徴③|「得したい」より「損したくない」という心理

30代は成功事例よりも失敗事例を熱心にチェックする傾向があります。SNSで「家づくりの後悔ポイント」を検索し、自分が同じ失敗をしないかを慎重に確認しているのです。「得をしたい」よりも「損をしたくない」という心理が強いため、メリットを前面に押し出す訴求よりも、リスク回避につながる話のほうが響きます。

「ここをこうしておけばよかった、という声のほうが参考になるんですよ。たとえば……」と実例を交えて話すことで、「この営業担当者は正直だな」と感じてもらえ、信頼関係の構築につながります。

30代施主の特徴④|「営業されている感」に敏感な世代への対応

売り込まれていると感じた瞬間、30代のお客様は一気に距離を取ります。一方で、有用な情報にはきちんと反応してくれる世代でもあります。自分で選びたいという欲求が強いため、クロージング重視の営業よりも、ナビゲーション重視のスタイルのほうが成約につながりやすいのです。

たとえば「ご入居を◯月とお考えであれば、一般的には◯月までに意思決定をしていただく必要があります。ぜひじっくりとお選びください」というように、自社の都合でスケジュールを迫るのではなく、家づくりの一般的な流れとして情報提供する形を取ることで、売り込まれている感を大きく和らげることができます。

30代の特性に合わせた住宅営業台本|接客6ステップ

ここからは、30代の特性をふまえた具体的な営業台本を、来場から次回アポイントまで6つのステップに分けてご紹介します。

ステップ1|ファーストアプローチは「気軽さ」が鍵

モデルハウスに来場されたお客様に対して、いきなりアンケートで個人情報をびっしり書かせるような対応は、敬遠される原因になります。あいまいな情報を記入されてしまっては元も子もありません。最初に大切なのは、良い印象を持ってもらうこと、そして「また来たい」と思ってもらうことです。

「住まポ」を活用すれば、お客様は気軽にモデルハウスへ入ることができます。そこでの第一声は、「ごゆっくりご見学ください。ご説明が必要でしたらお声がけください」という、押しつけがましくない一言から始めるのが効果的です。

ファーストアプローチは「気軽さ」が鍵

ステップ2|状況ヒアリングは「質問」より「リアルな情報提供」で

「住まポ」の受付アプリには、建築予定時期や家族構成、土地の有無といった情報が表示されます。これらを確認しながら、見学者のタイミングを見計らって会話を始めましょう。ただし、質問を立て続けに重ねるのは禁物です。「こんな方も多いんですよ」というかたちでリアルな情報を織り交ぜると、自然と話を引き出せます。

たとえば建築時期が3年後のお客様には、「お子様の入進学のタイミングをお考えですか? 小学校の入学に合わせて建てられる方が多いですよ。このあたりですと◯◯学区が人気ですね」と切り出します。こだわりを尋ねるときも、「家づくりでこだわりたいことは何かありますか? 最近はモダンな外観で平屋プラスアルファのスタイルも人気ですよ」と、トレンド情報を添えると会話が広がります。土地をまだお持ちでない方には、「すでに候補地はお考えですか? 当社でも◯◯に分譲地を持っていますので、よろしければ参考までにお見せしましょうか?」と提案するなど、和やかな雰囲気で会話が続くよう誘導します。

状況ヒアリングは「質問」より「リアルな情報提供」で

ステップ3|体験誘導で「納得度」を一気に高める

実際に体感してもらうことで、納得度は格段に上がります。「せっかくですので、ご入居後の生活をイメージしながらご覧くださいね。キッチンや洗濯の動線などはいかがですか?」と促すことで、「なるほど、これは便利だな」「これはいいな」と実感を得ていただけます。

このタイミングで自社のアピールポイントを織り込むことが、差別化につながります。構造部材や耐震モデルなどの住宅性能を体感してもらうことで、「この住宅会社、いいかもしれない」「知らなかったけれど、ここはしっかりした会社だな」と感じていただけるのです。

体験誘導で「納得度」を一気に高める

ステップ4|お客様自身に「気づき」を言語化してもらう

体感のあとは、お客様自身にどこが気に入ったのか、何に関心を持ったのかを語ってもらう時間をつくります。「今のお住まいと比べて、どのあたりが一番変わりそうですか?」「今の暮らしで不便に感じている部分は解消できそうですか?」「他にもご覧になりたいものはありますか?」と問いかけることで、お客様の納得度や、自社の強みとお客様の志向性が合っているかを確認できます。

お客様自身に「気づき」を言語化してもらう

ステップ5|判断軸の整理で「迷い」を「前進」に変える

「まだ決められない」というお客様を一歩前進させるための一言が、判断軸の整理です。「家づくりは迷いますよね。最終的に皆さん、二つの軸で判断されています。一つは今のご収入で無理がないかどうか、もう一つはご家族にとっての優先順位です。この二つが整理できると、一気に進みやすくなりますよ」と伝えてみましょう。検討すべき課題をシンプルにすることで、お客様の意思決定をサポートできます。

判断軸の整理で「迷い」を「前進」に変える

ステップ6|「今やるべきこと」を提示して個人情報取得につなげる

判断軸を整理したあとは、「資金のシミュレーションをやってみますか?」「ご希望エリアの実際の物件価格を見てみますか?」など、具体的な次の一歩を提案します。この段階であれば、シミュレーションのために必要な個人情報も自然な流れで取得できます。

「今やるべきこと」を提示して個人情報取得につなげる

次回アポへの誘導|時間がないお客様にも次の接点を

お客様の時間が足りず、資金シミュレーションや物件閲覧まで進められない場合は、「よろしければ次回ご案内します」と次回のアポイントへ誘導します。「こちらは展示用のモデルなので広めですが、リアルなサイズのオープンハウスもご見学いただけますよ」「違うタイプのモデルハウスもございますので、ご案内しましょうか?」といった声かけが、自然に次回へつなげるステップとなります。

このように、30代というボリュームゾーンに対しては、彼らの特性に沿った営業ステップを踏むことが何より重要です。情報があふれ、こだわりも強いこの世代を攻略することは、自社のイメージアップと長期的なファン獲得にもつながります。新しい営業手法としての「住まポ」を最大限に活用し、ユーザー獲得につなげていきましょう。

住宅営業

これからの住宅営業に「住まポ」が選ばれる理由

自社の住宅の良さを体感してもらい、営業担当者との接点をつくることができるモデルハウスは、ユーザー獲得において欠かせない存在です。とはいえ、モデルハウス見学そのものに抵抗を感じる人が一定数いるのも事実です。この相反する課題を解消する手段として最適なのが、「住まポ」を活用した「スマート見学」です。

「住まポ」のホームページから利用可能なモデルハウスを探し、気軽に見学する。住宅会社を実体験したうえで、そのまま「住まポ」を通じて資料請求をしたり、次のイベント情報やオープンハウスの案内を受け取ったりできる。これは、今のユーザーの志向に合った、新しい接点のつくり方です。

さらに「住まポ」の見学後アンケートでは、モデルハウスそのものの感想にとどまらず、営業担当者への評価も収集できます。幅広い層のユーザーが気軽に見学できる仕組みのため、新築検討層以外の動向データも蓄積でき、次のステップへとつなげることが可能です。住まいづくりの入り口として、ユーザーにとって使いやすく、住宅会社にとっても有益な情報源となるツール。それが「住まポ」です。

DX化の第一歩として低費用で取り組み、社員で情報を共有、フォローできる有益なツールですから、これからの住宅営業を見据えて、ぜひ導入をご検討ください。

この記事を書いた人

古谷 武道

住宅づくりやリフォームについてお気軽にご相談ください。

古谷 武道 Takemichi Furuya

1961年生まれ。山形大学卒業後、建材会社へ就職。その後、広告会社に勤務し、広告営業及び制作を行う。総合住宅展示場の開発、運営に30年以上にわたり携わり、郡山北総合住宅公園川口ハウジングギャラリーなど多くの総合住宅展示場の開設を手掛け、2021年11月に定年退職を機に株式会社フルビズを設立。代表取締役に就任。
現在は、住宅を建てたい方やリフォームを検討されている方に向けて、長年の経験を活かし、コラム記事やSNSなどを通じた情報発信を行っている。 また、住宅展示場をより来場しやすい環境にするため、「住まポ」サービスの全国展開に誠意邁進している。

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