家づくりを考えるとき、まず気になるのが「費用」です。実際に自分たちの収入で家を建てられるのか、その予算でどのような住まいが実現できるのか、あるいは新築ではなく中古住宅も選択肢に入れるべきなのか——住まいに関する選択肢を考えるうえで、建築費用の把握は非常に重要です。
近年のデータを見てみると、戸建て新築住宅の建築費用は2011年から2022年の12年間で11.1%上昇しており、年平均で約1%ずつ上がってきました。しかし、2022年から2024年のわずか2年間で22.6%という急激な上昇を記録しており、現在の全構造平均の坪単価は82.4万円に達しています。
こうした背景を踏まえながら、自分たちに合った住まいづくりをどのように進めていくべきかを考えていきましょう。
目次 <Contents>
戸建て住宅の建築費用はどう変化している?
戸建て住宅の建築費用は、地域や建物の構造によって大きく異なります。以下に構造別、建築費用ランキングをご紹介します。(出典:Archi-book.com)
木造住宅の建築費用ランキング
1位 長野県 坪単価88.2万円
2位 島根県 坪単価82.2万円
3位 山梨県 坪単価80.6万円

鉄筋コンクリート造住宅の建築費用ランキング
1位 山口県 坪単価193.1万円
2位 長野県 坪単価170.4万円
3位 山梨県 坪単価145.0万円

鉄骨造住宅の建築費用ランキング
1位 東京都 坪単価125.6万円
2位 神奈川県 坪単価116.6万円
3位 沖縄県 坪単価116.2万円

建築費は間取りや住宅設備、仕様のグレードによっても大きく変動します。そのため、これらのデータはあくまでも参考値として活用しましょう。
また、モデルハウスの仕様は一般的な住宅とは異なるため、実際の価格感をつかむには、分譲地に建てられたオープンハウスを見学するのがおすすめです。オープンハウスでは、その地域の標準的な仕様で建てられた住宅を確認でき、坪単価や予算感の把握に役立ちます。
モデルハウス見学で予算感をつかむ方法
戸建て住宅の費用感や仕様の理解を深めるためには、まずは総合住宅展示場で複数のモデルハウスを見学するのが効果的です。各住宅会社の特徴や工法、デザインの傾向を比較し、自分たちの理想とする暮らしに合ったスタイルを見つけましょう。
モデルハウスには、その会社が強みとする設備や性能、最新のデザインが詰まっています。見学の際は、どの設備や間取りが自分たちの生活に必要か、逆に不要かをチェックしてみることが大切です。
さらに、分譲地などで公開されているオープンハウスを見学することで、実際の建築費や仕様を確認できます。これにより、自分が理想とする間取りや設備を追加した場合、最終的な予算がどのように変動するのかが見えてきます。
価格だけにとらわれず、まずは幅広い選択肢を見てから、自分たちに最適な住まいを見極めていくことが、後悔のない家づくりのポイントです。

「住まポ」アプリで効率的なモデルハウス見学を
効率よく情報収集を進めたい方には、「住まポ」アプリの活用がおすすめです。ニックネーム登録だけで気軽にモデルハウスを見学でき、営業される心配もありません。さらに、分譲地の最新情報が通知で届いたり、資料請求もアプリ内で完結できるなど、家づくりの頼れるパートナーです。
お近くの展示場で「住まポ」が使えるかをチェックし、ぜひ家づくりにお役立てください。