2026.7.22

夏のモデルハウス見学で断熱性能をチェック!快適な家を見極める4つのポイント

夏のモデルハウス見学で断熱性能をチェック!快適な家を見極める4つのポイント

夏はモデルハウスの断熱性能を確認するチャンス

「夏に住宅展示場へ出かけるのは、暑くて大変そう」と思っている方も多いかもしれません。しかし、実は夏は、一年のなかでも住宅性能の違いを体感しやすい季節です。家づくりでは間取りやデザインに目が行きがちですが、毎日の快適さや光熱費、家族の健康を左右するのが「断熱性能」です。

せっかくモデルハウスを見学するなら、見た目だけではなく「この家は本当に快適なのか?」という視点でも体感してみましょう。ここでは、断熱性能やモデルハウス見学時のチェックポイントについて解説します。

断熱性能は夏も冬も家族の命を守る

日本では、冬の寒さによる健康被害が大きな社会問題になっています。特に知られているのが「ヒートショック」です。暖かいリビングから寒い脱衣所や浴室へ移動した際、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こすことがあります。消費者庁の資料では、2011年の一年間にヒートショックに関連して急死した方が約17,000人に上ると推計されています。

一方、夏も安心ではありません。近年は猛暑が続き、2025年には全国の熱中症による救急搬送者数が10万人を超え、過去最多となりました。熱中症は屋外だけで起こるものではなく、高齢者の熱中症は住宅内で多く発生しています。エアコンを使用していなかったり、室内に熱がこもったりすることで、命に関わるケースも少なくありません。東京23区では、2025年夏に熱中症で亡くなった方の9割以上が屋内で亡くなっています。

つまり、家には「暑さや寒さをしのぐ場所」だけではなく、「家族の命を守るシェルター」としての役割も求められる時代になっています。

断熱性能は夏も冬も家族の命を守る

高断熱住宅は夏の快適さがまるで違う

断熱性能が高い家は、外の熱が室内に入りにくくなります。そのため、「玄関を開けた瞬間から涼しい」「2階に熱がこもりにくい」「廊下やトイレも適温」といった違いが生まれます。もちろんエアコンは必要ですが、「頑張って冷やす」のではなく、「冷えた空気を逃がさない」ため、少ないエネルギーで快適な温度を維持できます。これは家計にもやさしく、光熱費の削減にもつながります。

夏のモデルハウス見学で確認したい4つのチェックポイント

1.玄関に入った瞬間の空気

外から入ったときに「涼しい」と感じるでしょうか。エアコンの風が当たっている場所だけではなく、空間全体が心地よい温度になっているか確認しましょう。

玄関の温度を確認

2.窓際に立ってみる

大きな窓は開放感がありますが、断熱性能が低いと窓から熱が伝わります。窓際でも暑さを感じにくければ、高性能な窓が採用されている可能性があります。見映えだけではなく、窓の性能まできちんと考えられているか確認しましょう。

窓際の温度を確認

3.2階の温度を確認する

夏の2階は屋根から熱を受けるため、断熱性能の差が表れやすい場所です。1階と2階の温度差がどの程度あるのか、実際に体感してみましょう。

2階の温度を確認

4.廊下・トイレ・浴室なども確認する

リビングだけではなく、家全体の温度が均一になっているかも重要です。廊下やトイレ、浴室などの温度も確認してみましょう。

廊下・トイレ・浴室なども温度を確認

モデルハウス見学で聞いておきたい3つの質問

体感したことと住宅性能の内容をすり合わせるために、モデルハウスでは次の3つを聞いてみましょう。

1.このモデルハウスの断熱等級はいくつですか?

断熱等級と実際の体感をすり合わせるためにも、確認しておきましょう。

2.空調機器は何台で、どのようなシステムですか?

現在の室温を維持するために、どのような設備が使われているのか確認しましょう。あわせて、その住宅会社で平均的な広さの住宅を建てた場合の空調システムやエアコン台数、平均的な光熱費なども聞いておくとよいでしょう。

3.夏の日射対策で工夫していることはありますか?

方位に応じた窓の位置や窓の断熱性能、屋根の断熱性能など、各社の取り組み方の違いを確認しておきましょう。

これらの質問に対する回答から、その住宅会社が断熱性能にどのように取り組んでいるのかが分かります。

夏のモデルハウス見学で後悔しない家づくりを

家は、完成したときがゴールではありません。毎日の暮らしのなかで「夏でも冬でも快適に過ごせる」「光熱費を抑えられる」「健康に暮らせる」といった価値が何十年も続くことが、本当に価値ある住まいといえるでしょう。

暑い夏は外へ出かけるのがおっくうになりがちですが、だからこそ、モデルハウスで住宅性能の違いを体感できる絶好の季節です。デザインや設備はホームページや住宅雑誌でも確認できますが、住宅には実際に体感しなければ分からないことがあります。「この家なら家族が一年中快適に暮らせそうか」という視点で見学してみてください。

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この記事を書いた人

古谷 武道

住宅づくりやリフォームについてお気軽にご相談ください。

古谷 武道 Takemichi Furuya

1961年生まれ。山形大学卒業後、建材会社へ就職。その後、広告会社に勤務し、広告営業及び制作を行う。総合住宅展示場の開発、運営に30年以上にわたり携わり、郡山北総合住宅公園川口ハウジングギャラリーなど多くの総合住宅展示場の開設を手掛け、2021年11月に定年退職を機に株式会社フルビズを設立。代表取締役に就任。
現在は、住宅を建てたい方やリフォームを検討されている方に向けて、長年の経験を活かし、コラム記事やSNSなどを通じた情報発信を行っている。 また、住宅展示場をより来場しやすい環境にするため、「住まポ」サービスの全国展開に誠意邁進している。

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